Alan Cox、Linusからの厳しい指摘に「もうたくさんだ」と言い残してTTYのメンテから降りる | スラド デベロッパー

Alan Cox程の人でもこういった事があるんだなあ。
結局OOPとかデザパタとか色々使っても結局は未来の状況は分からないので(不完全性定理に似た考え?)、対応は難しいのかも。


S式の理由には次の様に書いてある。

多分この問題は、Lisperの臆病さに根ざしているような気がします。ここで言う臆病さとは「いつだって、予見不可能な問題に出会うことがあり得る」という警戒心です。「今理解されている範囲の問題に最適化した構文を導入して、もしそれが新たに現れた問題に対応できなかった場合、困るじゃないか」、ということをつい考えてしてしまうのがLisp脳の典型的症状なのです。新たな問題に対応するために互換性のある形で構文を拡張できるだろうか、あるいはできたとしても、今度は別の問題で別の形で構文を拡張する必要が出てきて、それと矛盾が生じるかもしれない…などど悩み出すときりがありません。

S式ならばこの心配はありません。なぜならどんな問題であれ、それが計算機で処理可能ならば何らかの内部表現を持つはずなので、新たな問題に対応する内部表現を考えたらそれをそのまま書き下せば良いだけだからです。


自分はまだSchemeは初心者(Gauche本は読んでKahuaを勉強中)なのでなんとも言えないけど分からないでもない。
ただ、今回のようなKernelとか組み込みだとLisp系言語は使えない(Lispに特化したCPUとかあったらしいけど)ので、どの分野でも使えるという訳じゃあない。
まあそもそもLisp系の言語なんか使える人もほとんどいない(リアルではそんな人は見たことない)という問題もある。


結局個々の経験と経験からくる予感に頼るしかないのかなあと思ったり。